トップ>Triumph GT6 整備編>GT6の残り作業 その1(2005年09月)
オールペンをやって外観だけはすっかり綺麗になったGT6ですが、内装はまだ手付かずのままです。
内装まで綺麗にしないとオールペンの意味もありません。
やらなければならないことをざっと挙げるとこんなに・・・

・フロントウインドウのフレームトップのカバーの取り付け
・リアランプまでのハーネス交換
・ハードトップのフロントラバーの貼り付けとウインドウシールの入れ替え
・フロアとミッションボックスカバーに断熱シートを貼ってからカーペットを敷く
・フロントグリルのリペア
・ミッションのオーバードライブ機能を復活させる
・ステアリングの皮巻き
・シートベルト取り付け
・グローブボックス、コンソールボックス、ステレオの取り付け
・アルミホイールの研磨&再塗装
・マスターシリンダを取り付けた時に空けたボディ穴に蓋をする

これらを何とか9月末までに終わらせ、季節のいい時期にあちこち走り回れるようにすることが当面の目標であります。

☆ハードトップ吊り上げ装置(?)製作
不恰好だけど十分機能してくれます まずはフロントウインドウのトップにカバーを取り付けねばならない。 そのためにはハードトップを降ろさないといけなのだけれど一人でやるのは大変です。
ハードトップ自体はそんなに重くはなく、十分一人で持ち上げられる程度の重量なのですが、いかんせん大きいので一人では持ちきれないのです。 ボディにハードトップの端を乗っけて多少引きずるようにすれば降ろせますが(塗装前はそうやってた)、当然ボディに傷が付いてしまいます。
で、一人で簡単に持ち上げられて、なおかつ保管も簡単にできるよう、吊り上げ装置(ってほどでもない)を作りました。
材料は、下記の通り。
スチール製のパイプ棚の棚板部分 1枚
2×6の木材 1枚
チェーン 2本
チェーンを留めるための金具 5個
細めのロープ 2m程度
ロープにつけるボディ保護用のゴム
吊り上げ用滑車 1個
材料費は5千円強でした。

これらを画像のように繋いでパイプ車庫の天井のパイプに取り付け、支点5箇所でハードトップを吊り上げました。

☆オーバードライブ付きミッション
以前、メインハーネスを交換する作業で、新品のハーネスには接続できないパーツが余ってしまっていました。
何に使うかわからないリレーと、ステアリングのライトスイッチレバーの後ろに取り付けられていた何かのスイッチのレバーです。 調べてみると、これらはどうやらオーバードライブスイッチの配線系統らしく、リレーからミッションボックスに繋がっていると見られる2本の配線のうちの1本は断線してしまっており、実際に機能していなかったと思われます。
オールペンに出す前にミッションボックスカバーも取り外し、確かにオーバードライブつきのミッションであることは確認しました。当然、9月末までには何とか復活させましょう!

あと、ミッションボックスカバー、オリジナルは紙製なのですが、こいつはFRPで作られたものです。オリジナルは内側に断熱材が貼られているのですが、こいつはすっ裸。なので運転してると暑くて暑くてしょうがない。 で、この際なので熱対策として裏側に断熱シートを貼り付けることにしました。

ミッション後方(画像左側)がオーバードライブ装置 ミッションボックスカバーの裏側。断熱シートを貼っていきます

☆ハードトップのラバーシール交換
ハードトップのシールのゴムがボロボロで交換したかったのですが、シールが欠品らしく、どうしたものかと思っていたのですが、 ダメもとでspitbitsに問い合わせてみたところ、ハードトップのシールは欠品だけれどGT6のリヤハッチウインドウのシールが流用できるとのこと。
サイズはスピットのものより小さいけれど何とか使えるらしいです。で、それを信じて注文し、交換を駐車場近くの自動車ガラス屋さんにお願いしました。 そのSHOPはオールペンをお願いしたITOさんに紹介してもらい、偶然、駐車場のすぐそばだったので助かりました。
GT6で店に行き、ハードトップを外して新品のシールと一緒に預け、2時間後に交換完了とのことで引き取りにいきました。 やはりサイズと形状が少し違っていたため、はめ込むのに多少苦労されたようですが、綺麗に取り付けてもらえました。 おまけに費用は7,000円で済みました。1万円以上は取られるだろうと覚悟していたのに安くてビックリです。

交換前。ゴムはボロボロです 交換後。う~ん、綺麗!
☆リアのハーネス交換
以前、メインハーネスを交換したとき、リアのハーネスまでは面倒で交換してませんでした。
が、今回のオールペンついでに交換することにしました。ITOさんでオールペン後に配線を取り付けておいてもらったのですが、 配線図も無い状態で取り付けてもらったため、リアランプが点灯しなくなっていました。引き取り時にそのことが判明したのですが、 どのみちリアハーネスは自分で交換するつもりだったのでそのまま引き取ってきました。

その後、例によって配線図と睨めっこをして、どの線をどのパーツのどこに付ければいいのか目星を付けていきます。 リアランプが付かなかった理由は右側のランプの配線が間違っていたからでした。 一個の電球の中にはふたつの電極があり、それが尾灯とストップランプになっているのですが、ストップランプの電極の方がずっと大きく、当然明るく光るようになっています。 このストップランプの電極の方に尾灯用の配線を繋いでしまっていたため、ヒューズが飛んでしまっていました。

一通り配線経路を確認し、古いハーネスを引っこ抜いて新しいハーネスを引き回します。 トランクのサイドからハーネスを差し入れて運転席の方に送り出します。運転席後方の下部に隙間があり、その間から指を突っ込んで トランクから差し入れたハーネスの先端を掴み出します。指1本しか入らないのでこれはちょっと指先の器用さが要求されますね。
後から気が付いたのですが、古いハーネスを引っこ抜く前に、古いハーネスと新しいハーネスを紐で結んでおけば古いのを引っ張り出すことで 新しいハーネスを繋げて出すことができたはずで、その方が作業は簡単だろうと思います。

またシートを取り外してハーネス交換開始! 左右のリアランプ。微妙に配線を間違っていました。
小さな隙間に指を突っ込んでケーブルを引っ張り出します