トップ>Triumph GT6 整備編>なんやかんやで配線交換完了!(2004年11月)
☆テスターは必須です
配線には必須のテスター。これは秋葉原で1000円弱でしたが、しょぼいです。 やっぱり3000円程度は出さないとまともなものは買えないと思っておいた方が良いと思います。 古いメインハーネスをすべて取り外し、新しい配線の引き回しに着手しました。
レストアマニュアルのSpitfire MK2の配線図を元に線を繋いでいきます。
配線の回路自体は非常に簡素なものなので、基本は配線図を見ればなんとかなるのですが、 戸惑ってしまうのがどのパーツにどの色のコードを付ければいいのか、その配線の識別です。
配線図にはどのパーツには何色の線を繋ぐか、その色コードが記載されているので、それに副って 繋いでいけばいいはずですが、そう簡単にはいかない理由がふたつあります。
1.配線図の色と実物のメインハーネスのコードの色で一致しないものがある。
2.コードの色は一致しているが、同じ色が何本もある配線経路もあり、その中のどのコードに 繋げば配線図通りの配線になるのかがわからない。
この問題を解決するため必須なツールがテスターです。同じ色が何本もあるコードについてはその両端を特定するためにテスターで導通を調べます。
実際にバッテリーからある部分まで電気が流れてきているかどうかを調べなければならない場面もあり、この場合もテスターは必須です。
色の不一致で接続するパーツが特定できないコードについては配線図と実物のコードを見比べ、テスターで調べ、そのコードが配線図上のどの線にあたるのか特定する、 それしかありません。この作業が意外と時間がかかり、すべてを繋ぎ終わるのに結局2日ほどかかってしましました。
それでも、最終的には1~2本、どのパーツにも繋がらないコードが余ってしまいましたが実害はありませんのでそのままです。

☆フラッシャースイッチの配線が切れていた!
配線の引き回しを終え、配線とっかえのきっかけとなった、 点灯しないターンシグナルランプのテストしてみましたが、左右ウインカーともダメです。
配線が間違っていないか、何度も慎重に確認してみましたが、間違いありません。どうやら配線以外の問題のようです。
一番考えられる原因はフラッシャーユニット。ハーネス注文時に念のため一緒にフラッシャーユニットもたのんでおいたので、さっそく新品に交換してみましたが、結果は同じ。
となると、あとはウインカースイッチ。取り付けらていたのを外してみると、あちゃちゃぁ・・・見事に線が切れています。
非常に細い3本の銅線が小さな穴を通してハンダ付けされており、そのうちの2本が切れておりました。
ハーネス交換前から切れていたのか、それとも古いハーネスを引っぺがす時に抜けてしまったのかは定かではありません。
新しい銅線を使い、基盤(というほどのもんでもないですが)にドリルで元のものよりも少し太めの穴をあけ、表からハンダ付けをして修理完了。
3箇所の接点中、2箇所が切断。残り1箇所も切れかけてます ドリルで穴を明け、オリジナルより太めのコードで接続しなおしました
☆フラッシャーユニットは不良品ばかり
右がspitbitsから取り寄せた新品の不良品ユニット。左はヤフオクでゲットしたこちらも不良品 ウインカースイッチを元通り取り付けて再度テストをしましたが、 やっぱり点きません。おかしいなぁ、そんなはずはない!テスターを使ってもう一度配線に間違いがないか、導通は大丈夫か、テストをしてみましたが問題ないはずです。
ということは新品のフラッシャーユニットが故障している?実際、Spitbitsから購入したパーツは歩留まりが悪く、時々不良品がやってきます。今回もきっとそういうことだったんでしょう。
しょうがないので、ヤフオクで新品の英国製のフラッシャーユニットを新たに購入、長期在庫品なのでノークレームということでちょっと不安だったのですが、取り替えてみたところ、右のウインカーだけしか点灯しません。
「なんじゃぁ、もぅ~!」
再度、ヤフオクにて今度は米国製のフラッシャーユニットを購入、取り付けたところ、やっとまともに点滅してくれました。
はぁ~、疲れた!

☆バルブとソケットの形状があわない
テスター片手に悪戦苦闘の末、すべての配線を繋ぎ終え、あとはイルミネーションランプを付けるだけです。
バルブを近くのカー用品ショップで購入し、ソケットに取り付けようとしてがっくり。
スピードメーターとタコメータのランプソケットの形状が日本の物と異なっています。 バルブにはソケットに引っ掛けて止めるための小さな突起が2箇所に出ているのですが、 このソケットには突起を通すための切れ目が無いのです。 つまりこの突起が邪魔でソケットに挿入できないのです。
ソケットをそっくり国内使用のものに交換する手もありますが、面倒だなぁ・・・
ソケットの構造を見てみると、内側の少し奥にはバルブが抜けないように止めるためのでっぱり部分があります。 バルブの突起を少しだけ削ってソケットに挿入できるようにし、このソケット内部のでっぱり部分にバルブの突起が引っかかるようにすればうまくいくのでは?と思ってやってみたところ、バッチリでした。無事点灯も確認!
ようやく腐れ配線は無事新品に生まれ変わったのでありました!

国内のソケットと形状が違います。
このままではバルブが入りません
両サイドの小さな突起をギリギリまで削り、ソケットに挿入できるようにします