トップ>Triumph GT6 整備編>配線総とっかえだぁ!(2004年10月)
☆ロッカーカバーを補修
錆と古い塗装で汚いままだったロッカーカバーを補修しました。塗装剥離材を塗り、30分ほどすると古い塗装が浮き上がります。 これをスクレイパーやマイナスドライバーの先でこそぎ落とします。それでも残った錆などはサンドペーパで研磨して落とします。
油分をソルベントで綺麗に拭き取ってから耐油性、耐熱性の両方の機能を持ったシルバースプレーをだいだい3度塗りくらい。 十分綺麗になりました。これだけが綺麗過ぎて逆にちょっと浮いてしまったかも...

塗装剥離材を塗り、30分放置。塗装が浮き上がったところ 耐熱/耐油のシルバースプレーで塗装完了!

☆懸案だった腐れ配線をそっくり新品に
spitbitsから届いたメインハーネス、3万円程度。一緒にヒューズボックス、ボルテージレギュレータ、フラッシャーユニットも注文
ダッシュトップを貼り直した時に手製のウッドパネルにもクリア塗装を施すために一旦外したのですが、 その後、配線を取り付けた後、ウインカーが点かなくなってしまいました。一度取り付け作業を経験済みだったので、 適当に外して適当に取り付けたので、どこかの配線を間違ってしまったのかもしれません。
配線図を片手に原因を探ろうとしたのですが、現状の配線自体、かなり手を加えてあって、配線図から正確な経路を辿ろうとしても 実際には全然違うバイパス配線が取り付けてあったりして、何が正しいのかを確実に判断することができません。
で、元々復活時にこの配線のおかげでえらく苦労したこともあって、メインハーネスごと、そっくり新品に交換することにしました。

spitbitsに注文後、他のパーツより少し時間がかかり、10日目くらいに自宅に届きました。
画像のように、たったこれだけ?と思えるほど、非常にシンプルな配線です。実際、配線図もとても単純です。 プラモデルに毛が生えた程度というと大げさかもしれませんが、現代の自動車には有り得ないシンプルさ。
これが旧車の良さですね。今の車だったら自分でハーネス交換するなんて、絶対できないですもん。

さて、交換作業に着手しました。まず古い配線を外します。新品を取り付ける時に間違えないよう、端子の多いパーツには端子に荷札を付けておきます。
配線図にはどの電装パーツのどの端子に付けるかまでは書かれていませんので、これはやっておいたほうがいいでしょう。
コントローラの端子を付け間違えたりするとショートして火が出てしまうこともあるかもしれません。
電気系統をいじるときは、当然ですがバッテリーの端子は必ず外しておかないといけません。

新しい配線を取り付ける前に、錆、塗装の浮きでみすぼらしくなっていたボンネット内の電装パーツの取り付けの土台部分を綺麗にすることにしました。
古い塗装や錆をこそぎ落とし、油分を除去、POR-15を塗布しました。 2時間ほどして塗装がざっと乾いてからまずコントローラとスタータソレノイド、コイル、バッテリーだけを繋ぎ、エンジンをかけてみました。
ばっちりかかました。心なしか、エンジンのかかりが良くなったように思います。 この日はここで時間切れ。秋の夕日はつるべ落とし、あっという間に暗くなってしまいます。
赤い矢印がボルテージスタビライザー(たぶん)。青い矢印が本来のフラッシャーユニットのコネクタですが、 現状の配線ではそこから別の線を引き出し、画像の下部の金色のユニットに取り付けられています
古い塗装や錆をざっとこそぎ落としたところ 例によってPOR-15をハケで塗布。POR-15は錆を好むので、錆の上から塗っても大丈夫