トップ>Triumph GT6 整備編>おおっ!フロントウインドウの窓枠が・・・!(2004年09月)
☆ダッシュトップを綺麗にしようと色々やっていると・・・
枠ごとボディから抜き取ることができたフロントウインドウ
以前、ダッシュトップをリペアしようとしてパネルをボディから外そうとしたけれど、どうしても外せなくってそのままにしていました。
ずっと気になっていたので、この週末、根性をいれて再度トライしてみました。が、 やはりどうみてもダッシュトップはボディと一体になっています。
で、せめてレザーシートの張り替えだけはやってしまおうと、古いシートを引っぺがそうとしたのですが、どうにもフロントウインドウの下部のゴムのシール下に食い込んでいて剥がれてくれません。
よーく見てみると、フロントウインドウの左右先端の下あたりの位置から車内にパイプが突き出ており、その先端がナットで締められています。
「おや~?こ、これはもしかして・・・」
ナットを緩め、窓枠を持ってゆさゆさと揺すってみたところ、フロントウインドウ全体が少し動きます。
「そ、そうか、これは窓枠を外せるタイプなんだ・・・!」
と新たな発見にちょっと興奮。車内からハンマーでパイプの先端をコンコン叩くと、見事、窓枠が浮き上がってきました!

結果、窓枠は綺麗に車体から外れてくれました。もう1台の所有車、spitfire MK4は窓枠は車体と一体になっているんですが、どうやらMK1、MK2についてはこのように分離できるみたいです。
なんかちょっと得した気分になりました。

この後、この状態のGT6で近所を一回りしてみました。初秋のさわやかな風が顔に当たり、とってもいい気持ちでしたよ~!

と言うわけで、ダッシュトップ張り替えの準備はできました。
来週には綺麗にしようっと!
フロントウインドウフレームが無い状態のGT6ロードスター。
結構スパルタンな雰囲気ですなぁ

☆ボディの一部に何かを取り付けていたであろう穴を発見!
塗装の下から出てきたパテを剥がすとこんな穴が・・・・
この後、グラスファイバーシートをのっけてパテ埋めしました

薄汚れたダシュトップの合皮レザーを剥がした痕には接着剤の固まりがこびりついてます。それをスクレイパーで綺麗にこそぎ落しました。一部、錆の出ている個所もあったのでサンダーを使ってそこをガリガリ削っていると塗装の下から出てきたのはパテ盛りです。
へこんだ箇所の補修痕か、と思ってさらにガリガリ削っているとグラスファイバーシートが顔を出し、その下にはぽっかりと穴が・・・!
なんでこんなところにきれいな丸い穴が?
大きさ的にはアンテナか何かが取り付けられていたような感じですが、何のために空けられた穴なのかは不明。
当然このままにしておくわけにはいかないので、埋めなおすことにしますが、余分な手間だなぁ、もぅ~!

学生時代はとにかく金が無かったので、愛車のへこみはすべて自分で補修してました。なので、この手の作業は結構得意分野かな?
補修面を綺麗に脱脂してからグラスファーバーシート(カー用品ショップの補修コーナーにあります)を適当な大きさに切り、穴の上に被せてその上からパテを塗ります。
パテは硬化剤を混ぜると短時間で固まりだしますので、手早くやらないといけません。
ヘラでざっと整形し、数時間後、パテが完全に硬化したのを見計らってグラインダーで面を平らにしていきます。
塗装が綺麗に仕上がるかどうかはほとんど下地処理で決まってしまうとの事、面倒でも丁寧にやらないといけません。

パテ埋めが完了したらサフェーサー&プライマーの塗装です。
私はPOR-15を薄く塗ってから(パテ埋めしてない鉄板丸裸の部分もあるので)一晩置き、その上からPOR-15専用のプライマーを厚塗りしました。
プライマーは硬化しても塗装面はさほど硬くならず、耐水ペーパーで水砥ぎすれば簡単に成型できます。
ある程度研磨した段階で、斜めから光に照らして見れば表面の凹凸がわかります。
この段階で凹凸がなければ綺麗な塗装面に仕上がるはずです。

グラスファイバーシート乗せ⇒パテ埋め⇒研磨⇒POR-15塗布⇒プライマー塗布⇒下地仕上げ研磨でこの状態
☆ダッシュボート回りのレザー張り替え
ダッシュボート回りのレザーカバーを剥いだところ
このボディのオリジナルカラーはブリティッシュグリーン

ダッシュトップの張替えの前に、ダッシュボート回りの古いレザーカバー(合皮を貼っているのかと思っていましたが、実態は薄いレザー調のカバーでした)を取り外し、そこに合皮シートを切って貼り付けます。
シートと建築用の強力接着剤を近くのホームセンターで買い(約1600円)、貼り付けていきますが、最初にダッシュボードの鉄板の端だけを貼り付け、接着剤が固まるまでクランプでしっかり固定しておきます。
端の貼り付けが終わればダッシュボードのおおよその形状に沿わせてシートをカットし、細部を貼り付けていきます。

これが結構難しいですゾ。これはもう自動車の整備作業ではなく、完全に手工芸の世界。
湾曲した部分への貼り付けなどは皺が出ないようにシートを伸ばしながら接着剤を付けて手で押さえ、固まるまでそのまま。曲面や厚い箇所はクランプを挟み込むことができないので、ひたすら手で掴んで押さえ込んで待つ。
えらく時間のかかる作業で疲れましたが、なんとかそれらしく仕上げることができました。

シートの端をダッシュボードの鉄板の端に貼り付け、接着剤が固まるまでクランプで一晩固定
シートをダッシュの形状に合わせてカット
あとは細部を貼り合わせていきます