トップ>Triumph GT6 復活編>ついに公道を走る!(2004年05月) |
☆クラッチが切れない問題は・・・ | |
クラッチのスレーブシリンダ。エンジンの後方に隠れてます | その後エンジン始動はいたって快調になりました。ほぼ2回のクランキングでかかってくれます。 車検取得への道筋が見えてきたそんな5月の第2週末、最後の関門、クラッチの復活に着手です。 いきなりミッションを降ろす前に、一応、クラッチマスターシリンダの動作をチェックしてみることにしました。 クラッチペダルを踏むと圧を感じられるとは言え、なんとなく圧が弱い気がするからです。 もしマスターシリンダの問題でクラッチが切れないのだとすれば、ミッションを降ろす必要がなくなりますので、非常に楽です。 リザーブタンクの中にはフルードも抜けずに残っているのですが、非常に古そうです。 まずスレーブシリンダ側のブリーダプラグを緩めてみました。圧が効いていれば中からフルードが出てくるはずですが何もでてきません。 プラグが錆び付いてるもかもしれないと思い、抜いてみましたが、やはり出てきません。 ラッキー!こりゃあ、クラッチ板以前の問題のようです。 例によってマスターシリンダ分解です。車体から取り外し、古いフルード(ダ洒落じゃありません)を捨てるとリザーブタンクの下から現れたのは なんだかどろどろの汚れ。うひょ~!こいつがフルードの流れを妨げてたのでは? ピストンを抜いてみました。少しだけ薄い錆びが出ていますが、問題なさそうな範囲です。 シールもまだ弾力は残っています。が非常にやわらかくなってしまっています。 できれば取り替えたい。でも注文しておいたつもりだったのに新品のシールキットが見当たらない。 どうやら発注から漏れていたらしい。 しょうがないので、1年前にリペア済みのスピットのマスターシリンダを使うことにしました。 元々付いてたシリンダはシールキットを購入したあとで改めてリペアすることします。 で、さっそく取り付け、フルードを満たしました。 クラッチマスターシリンダはピストンひとつだけの単純な構造なので、フルード注入により、シリンダの内部はすぐにフルードで満たされます。 クラッチラインへの口から見る見るフルードが溢れてきました。 おっといけねぇ!慌ててラインを繋ぎました。後はグレーキの場合と同様、エア抜きです。ブレーキと違い、ラインは短いのが1本だけなので非常に簡単にエアが抜けてくれます。 シコシコクラッチペダルを踏んでいると、おおっ、先ほどまでの圧よりは明らかに抵抗が大きい。こりゃいけるかも・・・ とエンジンをかけ、クラッチペダルを踏み、恐る恐るシフトを1速に入れてみました。 カチャッ! おっしゃぁぁ~!入った入った!張り付きでもなければスレーブシリンダの問題でもなかった! そのままクラッチを繋ぎ、駐車場の中を動かしてみました。 動いた動いた!(当たり前か) で、ブレーキを踏む。う~む・・・甘い!一応、止まってはくれますが、かなり踏み込まないといけません。 まだ完全にエアが抜けてないんでしょう。ま、とりあえずはこれで少し様子見かな? あと、この日はタイヤを買いにいきました。今付いてるのはボロボロなので、仮ナンバーを付けての試運転には新しいタイヤで臨みたい。 サイズは165/70R13にしました。金がないのでYOKOHAMAのA200という安物タイヤで我慢。ま、走りゃいいです。 ホイールの内側があまりに汚かったので、少し掃除してから近くのカーショップにタイヤだけ持ち込んで交換してもらいました。 この日はここまで!公道での試走は翌日の楽しみ、ということにしました。 |
![]() | |
マスターシリンダのプッシュロッド取り付け部分。左がブレーキで右がクラッチ。 クラッチはボルトで取り付けられてる。前オーナーはいいかげんだなぁ。手持ちのピンに付け替えました | |
![]() | |
にょほ~ん!クラッチのリザーブタンクの底はドロドロ! | |
![]() | |
1年前にリペア済みのスピットのクラッチマスターシリンダ | |
![]() |
☆いざ試運転だぁ~! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いよいよ試運転の朝を迎えました。 その前にやることがあります。ストップランプの復活です。 イグニッションをオンにした状態で右のランプが点きっぱなし。 左は点かない。左はバルブが切れてるだけかもしれない、と思い、カバーを外してみましたが、切れていませんでした。 配線についても、フロント側から左のランプに供給され、そこから右のランプへの線が延びています。 なので、ランプに繋がるまでの配線に問題はない。となると、左ランプ自身の接触の問題しかないと思い、バルブの電極との接点部分を磨き、 バルブを取り付けてカシャカシャ動かしていると、無事点火。 点きっぱなしの問題は単なるストップランプスイッチの調整の問題だろうと思い、運転席の下に潜り込み、スイッチを外してみました。 手でスイッチを押してみると、ちゃんとストップランプは消えます。うん、間違いなし!なんかよけいなワッシャーを3枚もかまして取り付けてあったので、 それを外し、適当な位置で合わせて固定。OKです! いよいよです。わくわくする気持ちを抑え、仮ナンバーを取り付けました。(適当なサイズのビスが無かったので近くのホームセンターまでわざわざ買いにいった) |
ストップランプスイッチ。ブレーキペダルの付け根に付いてます | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エンジンをかけ、いざ出発! ブオォォ~ン! 結構な騒音です。ご近所の皆さん、暴走族ではありませ~ん!すみませ~ん! 出足は非常にいいです。特に私はもう10年以上、でっかいRVばかり乗り継いできていたので、この忘れてしまっていた加速感は興奮ものです。 6発2リッターエンジン、105馬力(あくまでもカタログスペックです)で、車重は900KG程度なので、いわゆるパワーウェイトレシオの点から言えばかなりの高性能と言っていいかもしれませんね。(と、一人自己満足) ちょっと興味を持ったので比較表を作ってみました。 日産、マツダ、トヨタからスカイライン、ロードスター、アルテッツアを選択、単純に総重量÷馬力でパワーウェイトレシオを算出。 我らがGT6は、車体をオープンタイプものに載せ変えてあるので、40KG程度は重量が軽くなっているだろうと勝手に判断し、880KGとして計算します。と、下記のような結果になりました。
結果は、何と何と、7種中の堂々の4位! スカイライン250GT、ロードスター1600GT、アルテッツアAS200よりもいい数字ではあ~りませんか!すごいぞGT6!(ま、実際の性能はそんな単純なもんではないでしょうけど・・・) 出足、加速は非常にいいですが、やはりブレーキの甘さが気になるところ。実はこの時点ではサイドブレーキは効かないままなんです。 色々やってみたのですが、なぜかサイドブレーキだけが復活していません。 本当は、この日に車検のために知り合いのF自動車さんにこいつを持っていくつもりだったのですが、サイドブレーキが効かない問題で持ち込みを延期せざるを得ない状況です。 近所を走り回る程度ならまだしも、自宅から15KMほど離れている都心のF自動車にこれを運転していくのはちょっと勇気が要ります。 とりあえずは試運転後に、サイドブレーキの復活にもう一度トライしてから持ち込もうと思い、その旨をFさんに連絡しました。するとその後しばらくしてFさんから電話。 「今杉並にいるんだけど、今から見に行くよ」 と言って、わざわざ駐車場まで状態を見にきてくれました。
|