トップ>Triumph GT6 整備編>これがキャブ不調の原因だ!(2007年8月)
キャブ対策で四苦八苦してるけど、本当を言うと、早く乗り出したいのでSHOPに頼んで 車検含めて不具合箇所を修理してもらいたいと思ってる。(そのためにCG CRAFTさんに相談にも行った)
でも、実はガレージの一部を改良したいという考えもあって、そっちの予算を考えるとSHOPに頼む費用の捻出が厳しいのだ。
で、ガレージ改造は自分じゃできないけど、トラの修理&ユーザー車検なら自分でなんとかできる、という判断で、こんなにせっせと苦労してる。
ま、苦労とは言いながらも実は楽しんでる部分もあるのでしょうがないか・・・

でも!早く乗り出した~い!!

☆再び古いキャブの登場
またしてもネジ穴が潰れてしまった新品キャブ。ネジ穴補正の前に、一度古いキャブに交換してみることにした。
もし新品のキャブ本体自体の欠陥だとすれば古いキャブに換えれば同調の問題は解決するはず。
そう思ってせっせと古い方のキャブに新品キャブの色んなパーツを付け換え(これ、何度もやってるので慣れました)、エンジンに取り付けました。
で、エンジン始動!

燃料漏れ、異常な~し!

同調、ダメ~!

原因はどうやらキャブ本体ではなさそうだな・・・・
そう思っていると、プスプスプス、と急にエンジンが止まってしまった。
止まり方の雰囲気は燃料切れっぽい。確かに燃料計は空の状態。近くのスタンドに5L缶を持ってガソリンを買いに行き、補充してエンジン始動。
ところが、いっこうにエンジンがかかる気配がない!
おかしいなぁ・・・
最近変えたばかりのガラス透明管の燃料フィルターを見てみると、なぜかガソリンが供給されていない。
そんなバカな!?
燃ポンは新品に交換したばかり。まさか不良品!?
あるいはガソリンタンクから燃料フィルターまでのどこかで目詰まりしてるのか!?
ガソリンタンクから燃料フィルターに繋がっているホースを抜き取り、下へ向けてみる。
チョロチョロと燃料は流れて出てくる。
うん~?と言うことは・・・・
交換したばかりの燃料フィルターを外し、OUT側の管を指で塞いでIN側の管を口に含んで空気を吐いてみる。
スゥ~、何の抵抗もなく息が吹けてしまう。
なんだよお、こいつが逝かれてんのかよお、買ったばっかの新品なのに、あり得ない!
よく見るとガラスの筒がフレームから外れてカタカタいってる。
こんなもん売るなよなぁ
ヤフオクで出回ってるけど、皆さんこいつには注意しましょう!
たまたまspitbitsから他のパーツとまとめてついでに注文した燃料フィルタがあったので、これに交換することに。

ということで、余計なトラブルが邪魔したけど、とりあえず原因のひとつは潰せた。
あとは残る可能性を探って対策を施してみよう。

こいつが急なエンジンストールの原因。不良品フィルタだ たまたま手持ちのフィルターがあったので交換して事なきを得た


☆犯人はこいつだ!
残るはリヤの負圧が異常に低い問題。
キャブ本体の問題ではなさそうだ、ということは判明したので、更なる原因究明だ。
キャブ本体以外が原因だとすると、あとは何が考えられる?
どこかで二次エアーが流入し、それで負圧が逃げてる可能性大だ。
だとするとどこから?
インマニとの接続部、インシュレーターかガスケットから抜けてる?あるいはシリンダヘッドガスケットから抜けてる?
ヘッドガスケットから抜けてるとすれば、5番気筒だけ火が入らないことも理由が付く。(ガスケットの5番気筒近くで抜けがある)
それかもしれない。
まずは再度キャブを外してインシュレーター回りを確認してみることに。
そこに異常がなければヘッドガスケットをチェックだ。

で、キャブを外してふとインマニ吸気口を見てみると・・・こりゃやっぱりここらへんからエアーが入って負圧が逃げてるんだ!
燃焼室に吸い込まれずに混合気が溜まってしまってる。
さらに、インシュレータをよく見てみると・・・こっちには混合気が付着したらしき跡が・・・
犯人はインシュレータだ!(たぶん)
素材はなんだか木みたいなんだけど、なんかの樹脂なんだろうか、経年劣化で微妙な歪みがあるらしく、完全に圧着できていない隙から二次エアーが流入してしまっていると思われる。
困った・・・僕の知ってる限りではインシュレータは欠品なんだよなぁ・・・
どうしよう・・・
フロント側のインマニ吸気口。綺麗で何の問題もなし リヤ側の吸気口。おおっ!混合気が燃焼室に吸気されずに溜まってる・・・


こいつがフロント側のインシュレーター。見た目は単なる木製の太いガスケット こっちはリヤ。下の方に混合気が付着した後が・・・